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イヌのアフロクアロン中毒

3 May 2021 – News

イヌのアフロクアロン中毒

アフロクアロンは、筋弛緩作用と鎮静作用を有するため、人において背部痛と筋痙縮の緩和に使用される。イヌにおけるアフロクアロン中毒の既存の公表された報告はないが、バクロフェンまたはベンゾジアゼピンのように、同様にGABAに作用する薬物による中毒については記載がある。

ここでは、イヌにおける偶発的アフロクアロン中毒の2症例について述べている。どちらの症例も、以前に病歴はなく、飼い主は摂取する出来事を見てはいなかった、ピル容器に錠剤が入っていないことと臨床症状から想定しただけであった。

4ヵ月齢の未去勢の雄シュナウザーは、アフロクアロンを100mg (28.6mg/kg)以上摂取した可能性があり、出来事の15時間後に、自宅で嘔吐、流涎過多、虚脱の症状で病院に来院した。もう1匹のイヌ、3歳の去勢済み雄プードルは、この薬剤280mg (59.6mg/kg)を摂取した可能性があり、自宅で運動失調、啼鳴、全般発作を示した。

病院では、両イヌとも脱水状態で正常血圧であると考えられたが、シュナウザーのみが発熱していた。患者はまた半昏睡状態かつ横臥位であり、流涎、わずかな威嚇瞬き反応、対光反射の低下を伴っていた。対光反射は、同じく昏睡状態であったプードルでは消失していた。血液学的検査および生化学的検査を実施し、両イヌは集中治療室(ICU)に入院した。

ICU入院中、支持的輸液療法を行い、種々のけいれん発作を起こしたため、フルマゼニルやプロポフォールなどを使用した。バルビツール酸塩はより重度の中枢神経系抑制を引き起こす可能性があるため、発作制御に用いることは推奨されない。シュナウザーはまた、重度の血尿(過量投与による可能性がある)を起こし、その結果、さらなる支持療法およびモニタリングを必要とした。

症例は所有者の経済的制約のために理想的には追跡されなかったが、地方の病院から退院後、両イヌは家庭で普通に活動していた。

Ahn, J. O., Jaung, W. J., Won, S. H., Ryu, M. O., Song, W. J., Jeon, K. O., Chung, J. Y., & Youn, H. Y. (2018).2匹のイヌにおける偶発的なアフロクアロン中毒The Journal of veterinary medical science, 80(1), 152–155https://doi.org/10.1292/jvms.17-0305