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イヌの前庭症候群

29 March 2021 – News

イヌの前庭症候群

前庭機能障害には中枢性のものと末梢性のものがある。犬では比較的よくみられ、複数の原因がある。この後ろ向き研究は、イヌにおける末梢前庭症候群(PVS)の様々な病因の頻度を評価し、これらの患者の長期転帰に関するデータを収集することを目的とした。

本調査の標本は188例の患者で構成され、雌73例、雄115例で、年齢は様々であった。最も代表的な品種はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(20%)であり、大部分のイヌは臨床症状の急性発症を呈した。前庭関連徴候の既往があったのは12.7%のみであった。

頭部傾斜は最も頻繁に持続する臨床症状であり、患者の2/3で消失したのみであった。運動失調、顔面麻痺、眼振、頭位変換斜視も評価したイヌの大部分で報告されていた。
全患畜から磁気共鳴画像が得られ、45.2%の症例で異常は認められなかった:所見があった症例では、顔面および前庭蝸牛の増強が最も高頻度であった。甲状腺機能と脳脊髄液分析は、それぞれ63.3%と53.7%のイヌで実施された。

この後ろ向き研究では、特発性前庭症候群(IVS)がPVSの最も一般的な症例であり、中耳炎/内耳炎が最も報告された病因であった以前の研究とは反対であった。しかし、両研究の間にはこの相違を説明できる差、すなわち、古い研究における高度な画像診断法の非使用がある。

IVSの原因は不明であるが、徴候には複数の基礎原因があるという仮説がある。予後は、以前のエピソードの病歴およびMRIでの脳神経増強の所見と関連し、後者は部分的回復と関連があった。

Orlandi R, Gutierrez-Quintana R, Carletti B, Cooper C, Brocal J, Silva S, Gonçalves R. 末梢前庭疾患のイヌにおける臨床徴候、MRI所見および転帰:後ろ向き研究。BMC Vet Res. 2020 May 25;16(1):159. doi: 10.1186/s12917-020-02366-8. PMID: 32450859; PMCID: PMC7249679.