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インコの食事と健康

31 August 2020 – News

インコは人と同様に健康のために食事を選ぶことはなく、癖になるような良い体験を得るためだけに食事を選ぶ。彼らは、その色や発声能力、長寿、行動を理由にペットとして選ばれている。しかしながら、ほとんどの飼い主は彼らが必要とする栄養素についての知識に乏しく、その結果、深刻な事態が引き起こされる。

これまでの研究にて、種子や人間の食物を給与された場合、ビタミンAとD3、カルシウムの摂取が不足する鳥がいることが示されている。市販のフードでも脂肪の過多や蛋白質の欠乏が生じることもまた事実である。食事は寿命や身体機能、生殖能力、免疫機能に直接的に影響を及ぼすため、これらの問題に対処する必要がある。

本論文は、飼育下のインコの食事を改善し、飼い主との絆を改善するために必要な事項について、その一部を示したレビューである。

典型的な間違いは飲用水にビタミンやミネラルを添加することである。飲水量は品種によって異なるだけでなく、ビタミンCとAは光感受性が高いからである。一部の種類のインコでは、添加が原因となったビタミン中毒が報告されている。もう1つ重要なことは、種子を給与されている鳥では、肥満や繁殖の問題が生じやすいという点である。これは、種子はカルシウムやリジン、ビタミンAとEが不足しているからである。

市販の品種別の種子混合飼料は、品種毎の必要栄養素ではなく、主に嘴の大きさを考慮した種子の大きさと、その品種の一般的な食事の好みに基づいて配合されている – これが、これらの鳥が必要とする適切な食事がわかり難くなっている理由の1つである。とは言え、推奨される食事は生理学的状態に応じて変化し、一般的には成長・繁殖フードまたは維持フードの2種類が利用できる。本レビューでは、様々な種類の食事が取り上げられ、その特徴が記されている。

栄養と行動は関連しており、飼育下と野生下の違いは大きい。飼育下では、野生の鳥がするように昼間の活動時間の90%を食事や羽繕いに費やしたり、同種の鳥の鳴き声に聞き耳を立てたりして過ごすことはできない。したがって、飼い主はフードを用いたエンリッチメントの道具を活用して、野生に近い行動を増やし、問題行動を回避する必要がある。また、鳥の摂食行動についても定期的に見直し、問題がある場合には対処する必要がある。なぜなら、それらの行動は個体の健康や福祉の状態について重要なヒントを示してくれるからである。

F. Péron and C. Grosset. The diet of adult psittacids: Veterinarian and ethological approaches(インコの成鳥の食事:獣医学的および動物行動学的アプローチ). Journal of Animal Physiology and Animal Nutrition, July 2013.