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クルーズトリパノソーマのイヌの心臓

1 February 2021 – News

シャーガス病は、ヒトにおける感染性心筋炎の原因として十分に立証されており、犬や他の哺乳類にも影響を及ぼす可能性がある。その病原体は、寄生原虫のクルーズトリパノソーマである。
ヒトの医学とは対照的に、胃腸感染は犬では報告されていなかった。しかし、人の場合と同様に、感染した犬は無症候性であったり、心臓に問題を起こしたりすることがある。したがって、不整脈を評価する場合、心エコー検査はクルーズトリパノソーマを診断する有用なツールとなる可能性がある。本稿で報告した症例は、その有用性を証明している。
16か月齢の避妊済みの雌の雑種犬が、プライマリケア診療で検出された聴診異常の評価のために紹介施設に来院した。身体診察では特記すべきことはなかったが、心臓評価の一環として行われた2次元心エコー検査では、いくつかの異常が示された:左心室は軽度に拡張し、異常な心室中隔壁運動があり、両心室の心尖部に壁の菲薄化領域が観察された。心電図は頻回の心室期外収縮を伴う洞調律を示し、右脚ブロックを伴っていた。この後者の伝導パターンは様々なヒトの患者で認められるが、シャーガス病のイヌでは一般的に報告されていない。
この患者は疾患の徴候を示さず、以前に他の感染性疾患の検査が陰性であり、シャーガス病の流行地域(テキサス州南部)由来であったため、クルーズトリパノソーマを探す免疫蛍光法を実施した。免疫蛍光抗体価は陽性であった。この結果は、検証された心エコー異常と共に、シャーガス心筋炎の診断を確認するための前提条件であった。
心エコー検査は、間違いなく本疾患の診断に到達するために有用であり、この症例報告は、この患者で同定された深刻な心臓異常について詳述することを補強する。

StonerとSaunders (2020年)飼い犬におけるクルーズトリパノソーマ感染の心臓症状症例:心血管画像症例報告。Elsevier社 https://doi.org/10.1016/j.case.2020.06.002