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コウモリの重要性

9 March 2020 – News

コウモリは多くの神話や伝説の中で悪いイメージと関連している。しかし、様々な生態系で重要な役割を果たしていて、その事が評価されるべきである。

他の哺乳類と比較して情報が知られていないだけであるが、コウモリの種は全哺乳類の種の1/4を占めている。それぞれ全てが独特で一般化が難しく、主に狩りの方法と生体ソナーの興味深い使用を基に分類している。いずれにしても獲物にアプローチする際には超音波の鳴き声を増強させる事が一般的で、これは獲物の居場所を特定するのに効果的であるだけでなく、他のコウモリに昆虫が知覚にいる事を知らせる効果もある。

コウモリは人獣共通感染症とも関わっていて、危険なエボラやマールブルグに対する耐性に関してははっきり分かっていない。実際に、コウモリは発病する事無く、致死的な疾患を伝播させる。主な推測として、彼らの飛行生活と細胞質基質中での遊離DNAに対する反応によるウイルス耐性が関係していると考えられている。

毛で覆われた哺乳類の特徴と一風変わった特徴を併せ持つため野生動物愛好家の興味を引き付けているが、1,261のコウモリ種は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに含まれている。これには主に3つの理由があげられる。生息地の喪失、獲物となる昆虫の顕著な減少と殺虫剤の使用である。さらにマキラ島のように場所によっては食肉と歯を入手するための狩りが実際に行われている。

保護への関心は多くの場所で高まっていて、デュッセルドルフのような都市でのコウモリ観察ツアーが徐々に有名になってきている。コウモリの免疫系に対する理解を深めていく事が不可欠であり、生息地を保護する事は重要なウイルスの流行を防ぐ事になる可能性がある。さらにコウモリは自然界での害虫コントロールにおいても重要な役割を果たしている。

Gross, M. Why we should care about bats. Current Biology 29, R1163–R1173, November 18, 2019. DOI: https://doi.org/10.1016/j.cub.2019.10.053