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ネコは夜によく鳴く?

2 September 2019 – News

涙液分泌量は、眼科検査では欠かさず評価される値のひとつであり、動物医療ではシルマー試験(STT)が最も広く用いられるツールである。

ヒトとイヌでは日周期とSTTの関係について研究されているが、著者の知る限りネコでの研究報告はない。

本稿では、室内飼いの健常ネコ20例を日中の明るい状態に14時間、夜間の暗い状態に10時間おき、試験的調査を実施した。2日にわたり、いずれのネコも、4時間おきにシルマー試験紙を下結膜嚢に1分間留置し、両眼の涙液量を測定した。

ネコでは平均STT値が最も高いのは正午、最も低いのは午後であったのに対し、イヌでは最も低いのは夜間であった。この違いはネコが夜行性であるためと考えられた。また興味深いことに、同じ日の測定でも1分間に5ミリの変動が確認され、涙液量が低値を示したネコでは臨床的意義が高いものと思われた。

今回の調査を実施した研究者は、ネコの病態の進行を評価するにはシルマー試験では信頼性が乏しく、限界があることを指摘しただけでなく、シルマー試験を実施する時間の重要性を強く唱え、今後さらに、季節、品種、飼育環境やストレスなど様々な要素についても調査の必要があると提唱している。

Faghihi H, Rajaei SM, Ansari mood M, Williams DL. Pilot evaluation of the circadian rhythm of tear production in a population of healthy adult cats. Vet Ophthalmol. 2019;00:1–5. https://doi.org/10.1111/vop.12673

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