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リンパ節の悪性病変探索における超音波検査および超音波エラストグラフィ検査

12 August 2019 – News

 腫瘍学では、腫瘍のステージを特定し、治療計画と予後を決定するために、リンパ節の悪性病変を同定することが必須である。腫瘍の種類を評価するため、FNA細胞診や生検で検体を採取する手法がよく用いられるが、侵襲的であるだけでなく、複数の部位を評価する必要がある場合には相応の費用がかかる。

獣医領域では、これまで、Bモード超音波検査を用いてリンパ節の悪性病変を特定する方法が議論されてきた。そのため、著者らはBモード法とドプラ法で得られる結果をそれぞれ比較することに着目した。そして、より信頼性の高い鑑別指標を確立するため、悪性と良性のそれぞれの病変を持つ犬の体表リンパ節について弾性-硬度スコアを評価した。

計116個のリンパ節について、超音波検査および細胞診・組織学的検査を実施した。悪性と評価されたリンパ節(主にリンパ腫)では、長軸と短軸が長く、抵抗指数と拍動指数が高かった。良性のリンパ節では、樹枝状の血流が比較的多く観察された。また、悪性リンパ節と比べて弾性スコアが低かった。

これらの知見は、超音波(ドプラ法の有無によらず)や超音波エラストグラフィのような非侵襲的にスクリーニング検査を行うことのできる診断手法の有用性を示唆するものである。実際に、腫瘍性疾患が疑われる際には、弾性-硬度スコアと合わせて軸長や抵抗指数を評価することで、診断精度が向上する。

Belotta AF, Gomes MC, Rocha NS, et al. Sonography and sonoelastography in the detection of malignancy in superficial lymph nodes of dogs(超音波検査と超音波エラストグラフィ検査を用いて、犬の体表リンパ節における悪性病変を検出する). J Vet Intern Med. 2019;1–11. https://doi.org/10.1111/jvim.15469

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