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冷温圧迫療法を用いたTPLOの術後ケア

21 October 2019 – News

凍結療法は抗炎症作用と鎮痛作用を有するリハビリテーション手法の1つで、術後のケアによく用いられる。間欠的な動的圧迫と組み合わせて施行する場合には、冷温圧迫療法(CCT)と呼ばれる。

本研究では、前十字靭帯の損傷がみられた犬の膝関節30例を対象とし、次の3郡に分類した:

  • グループ I – 術前および術後にCCTを1回ずつ実施
  • グループ II – 術後にCCTを計4回、6時間毎に実施
  • グループ III – コントロール(CCTを実施しない)

獣医リハビリテーションの経験豊富な測定者が、術前と術後3回にわたり、関節可動域(ROM)の測定と跛行の程度の評価、膝関節周囲長の測定、そして、グラスゴーペインスケールに基づく疼痛評価を行った。測定者は1名で、症例のグループ分類は開示されていなかった。

グループIとIIで得られた結果は類似していた。成書で推奨されているプロトコル(グループI)は、イヌとヒトで行われた過去の研究結果に基づいており、一般的によく用いられているアプローチ(グループII)の代替法になり得ると考えられた。実際、グループIのプロトコルでは、症例の協力をあまり必要としないため実施しやすい。

CCTグループでは、非CCTグループと比較して、手術翌日のROMが大きく、グラスゴーペインスケールは低値であった。術後10日目の跛行の程度は、グループIIIと比較して、グループIとIIで有意に低かった。術後42日目のROMは、CCTグループで格段に大きかった。全ての犬で臨床症状の改善がみられ、X線検査にて明らかな合併症はみられなかった。

本研究のポイントは、TPLO術後の犬にCCTを行うことで、疼痛関連変数の値を下げることができる、という点である。いずれにせよ、本テーマについては更なる研究が必要であり、術前にのみCCTを行った場合とも比較してみると興味深い結果が得られるであろう。

  1. von Freeden et al. Comparison of two cold compression therapy protocols after tibial plateau leveling osteotomy in dogs(イヌにおける脛骨高平部水平化骨切り術後の冷温圧迫療法の2プロトコルの比較. Tierärztliche Praxis Kleintiere 4/2017.
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