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豚インフルエンザの正体

18 January 2021 – News

インフルエンザウイルスは人と動物の健康、そして、世界経済に大きな悪影響を及ぼすことが知られている。これらのウイルスには豚が関連している場合が多い。なぜなら、豚は豚・鳥・人のインフルエンザウイルスに感染する可能性を有しており、新しい亜型が出現する媒体になるとみなされているからである。
本調査では、1930年から2020年の間に出版された文献を対象に、幅広い文献レビューと計量書誌学的分析が実施された。目的は、豚インフルエンザウイルスについての知識傾向を評価すること、すなわち、将来の研究のガイダンスとして役立つ情報を示すことであった。
出版物のピークは間違いなく2009年で、この年は、スペインかぜ(1981)と同じ病原体によって引き起こされたヒトH1N1型インフルエンザのパンデミックが生じた年に合致している。また、興味深いことに、豚インフルエンザについての研究は70年代に増加し始めており、これは、香港H3N2型インフルエンザの発生時期と一致している。
調査期間中に発表された出版物のほとんどは米国、すなわち、最も広範なコラボレーションネットワークを有していた国からであった。興味深いことに、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)経済の科学的成長も認められた。最も研究された亜型は豚・人ともにH1N1型で、次がH3N2型であった。
人類に関連する疾病が発生すると、人だけでなくその他の動物種についても発表される論文が増加 – 豚が最多で、次に人、マウス、フェレットが続いた -し、互いに相関性があることが明らかになった。また、75%の研究ではゲノム配列について言及されておらず、バイアス(特に2009年のピークに関連する出版物で顕著)を回避するためには、今後の調査では必ず命名規則に基づいた完全名称を使用するというルール作りの必要性が浮き彫りになった。

Frias-De-Diego, A. et al. (2020). A Century of Swine Influenza: Is It Really Just about the Pigs?(豚インフルエンザの世紀:本当に豚だけの問題か?). Veterinary Sciences, 7, 189; doi:10.3390/vetsci7040189