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造影超音波検査を用いた犬眼球の評価

26 August 2019 – News

眼球の血流は様々な画像検査装置を用いて評価することができ、鑑別診断に新生物が含まれる場合には重要なパラメータの1つである。実際に、眼球腫瘍では病的な血管新生がみられることが特徴であると考えられている。そのため、人医療では血管の評価に造影超音波検査(CEU)が使用されてきた。

CEUにはカラードプラ法やパワードプラ法に優る利点がある。特に、血流量が比較的少なく、血流速がやや遅い細血管への血流を探るのに有用である。

本研究では、臨床的に健康なビーグル犬8頭を用いて右眼の検査を実施した。ゾラゼパムとメデトミジンを用いて全身麻酔を施した後、伏臥に保定し、Bモード法、カラードプラ法、パワードプラ法、造影剤を用いて超音波検査を実施した。前眼部と後眼部、そして眼窩の各領域における血管分布について、複数の所見に基づき定量的に評価した。

毛様体と虹彩の血管、そして、網膜・脈絡膜・強膜から連続する後眼部の細い血管を評価する際に、CEUではドプラ法では観察されなかったシグナルを明瞭に観察することができた。

時間信号曲線パラメータにおける麻酔の影響は無視できないものの、本研究では獣医学臨床の発展につながる非常に有用な検査手法が示された。犬の眼科検査におけるCEU手法が提示され、また、毛様体、虹彩、網膜、脈絡膜、眼窩の各領域における正常眼球の参考値が定量的に定義された。本研究の結果は、眼内腫瘍の評価だけでなく、犬の網膜疾患の評価においても有用な参考値として使用できるものであると考えられる。

Hong S, Park S, Lee D, Cha A, Kim D, Choi J. Contrast-enhanced ultrasonography for evaluation of blood perfusion in normal canine eyes(造影超音波検査を用いた健康な犬眼球における血流の評価). Vet Ophthalmol. 2018;00:1–8. https://doi.org/10.1111/vop.12562

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