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食品媒介寄生虫

24 February 2020 – News

欧州食品安全機関は、食品において日常的に規制が行われていないものの、食品によって媒介される可能性がある重要な寄生虫(クリプトスポリジウム属、トキソプラズマ原虫、エキノコッカス属)の概要を詳細に記した文書を無料で公開した。

これらの寄生虫は全て、一部の生鮮食品などのように未調理のまま消費されることが多い食品を汚染された状態で摂取することにより伝染する可能性がある。これらの寄生虫は全て特別な特徴を有しており、種の同定と記録には特定の手法が用いられる。現時点では、それらの寄生虫の存在を評価する標準化された手法はないものの、本レビューはいくつかの重要な推奨事項を再確認するのに有用である。

食品安全プロトコルの作成は、他の生物ほど容易ではないかもしれない。というのは、感染から症状発現までの期間が長い(エキノコッカス属では年単位)こと、そして、生活環に野生動物を含む場合は厳密な評価の実施が複雑/高価になるおそれがあるからである。

クリプトスポリジウムは多くの宿主に寄生し、湿った環境で生き延びるが、低温殺菌によりオーシストの伝播を不活化できる。クリプトスポリジウムのオーシストを検出するISOの標準手法があるものの、その手法はベリーフルーツなどの一部の生鮮食品にのみ有効である。

トキソプラズマは感染動物の生肉や調理が不十分な肉を摂取することで伝播する。感染リスクを減らすためには、摂食前に肉を冷凍したり、ネコの農場へのアクセスを制限することが有用である。

エキノコッカスの主な感染源は感染したイヌとキツネであるが、食品媒介性の伝播との関連性は明らかにされていない。主な予防処置には、野良犬の制御、肉の検査、ヒツジの予防接種、イヌの定期的な駆虫などが含まれる。

これらの寄生虫が原因となる疾病のリスクを減らすためには、食事の前に手や生鮮食品を洗ったり、生の食品やすぐに食べられる製品を避けるなどの対策が必要である。これらの寄生虫についてさらなる研究が必要であることは疑いの余地がなく、食品媒介疾病を減らすための措置を講じる際には、農場と食卓の間に存在するつながりを常に考慮する必要がある。

 

EFSA Panel on Biological Hazards (BIOHAZ). 25 October 2018. Public health risks associated with food-borne parasites(食品媒介寄生虫に関連する公衆衛生上のリスク). doi: 10.2903/j.efsa.2018.5495