獣医師コース
小動物歯科・口腔外科学
Dentistry and Small Animal Oral Surgery
ISVPS General Practitioner Certificate (GPCert)
- インフォメーション
- プログラム
To be confirmed
このコースは内科病理学および口腔手術、特に歯科の分野に焦点を当てたプログラム内容となっています。各組織の解剖学的名称やその位置などの復習に加え、その他さまざまな歯科・口腔外科に含まれる手技(歯周病、歯内治療、歯科矯正など)について学ぶことが出来ます。コースは座学と実習に二分化されており、実習モジュールではウェットラボを通じ、日々の診断や治療を実践的に学習することが可能です。また、講師にはアメリカやヨーロッパから歯科・口腔外科の専門医を招聘しているため、より専門性の高い授業が期待できます。
会場: Online/Osaka
日程: To be confirmed
Dentistry and Small Animal Oral Surgery
ISVPSによる認定::
01 - 口腔検査
・歯の発生および萌出における一連の事象を説明できる ・正常な口腔および歯科解剖学と個体差を理解する ・正しい歯科専門用語と命名法を使用できる ・詳細な口腔検査を行い、歯科カルテに所見を的確に記録できる
02 - 口腔および歯科疾患
・歯および口腔の発育異常および先天異常を認識し説明できる ・犬と猫の一般的な後天性の口腔および歯科疾患について復習する ・これらの疾患に対して実施できる診断検査手法を説明できる ・これらの疾患に対する様々な治療法の利点と欠点を考察する ・具体的な症例資料(写真と X 線画像)を評価し、可能性のある診断および治療法について検討する
・口腔内科および外科において用いられる消毒薬と抗生物質について、薬物動態、適応および相互作用を理解する
・消毒薬と抗生物質で起こりうる副作用について説明できる
03 - 歯周病学I
・犬と猫の歯周病について、その原因と病態を説明できる ・歯科X線検査、プロービング、カルテ作成によって歯周の健康状態を総合的に評価・記録できる ・スケーリング、閉鎖式歯肉縁下デブライドメント、ポリッシングの手技を用いて十分な歯周治療ができる ・歯周治療に伴う潜在的な危険性(術者と症例の両方に対して)を説明できる ・自宅でできるケアについて根拠を示すことができる
・歯周病の基礎的&発展的治療I&II ・単純抜歯と外科的抜歯:適応とテクニック
04 - 歯周病学II - 実習
・スケーリング、閉鎖式歯肉縁下デブライドメント、ポリッシングの手技を用いて十分な歯周治療ができる
・二次診療施設における歯周外科手術の対象となる理想的な症例を特定し、関連する手技について簡単に説明できる
・犬と猫において局所麻酔神経ブロックを実施できる
・閉鎖式および開放式外科手技を用いて安全に抜歯ができる
・歯周病診断技術の実用化 ・歯周病治療における基礎・先端技術の実用化
・歯科X 線写真の歯周放射線学的解釈 ・単純摘出術および外科的摘出術の実用化
05 - 口腔の画像診断検査
・犬と猫の口腔内歯科X線検査に必要な技術と機器について理解する ・犬と猫の口腔内X線検査で診断に有用な画像を撮影できる ・二等分法と平行法について実演できる ・頭蓋部のX線検査の適応と限界を理解する ・歯科X線画像における正常な解剖学的所見と一般的な個体差を説明できる ・歯科X線画像を読影し、一般的に遭遇する病変を認識できる ・CT や MRI などの高度画像検査の適応を説明できる
06 - 口腔腫瘍学
・様々な種類の口腔腫瘤(炎症性、過形成性、嚢胞性、良性および悪性腫瘍性など)について最新の専門用語を用いて説明できる ・犬と猫の歯原性腫瘍の臨床像と X 線検査所見を説明できる ・犬と猫でよく遭遇する非歯原性腫瘍を定義し、臨床像とX線検査所見の説明および治療選択肢の評価ができる ・片側および両側の下顎骨切除術や上顎骨切除術など、より高度な口腔外科手技について飼い主に説明できる
07 - 麻酔と鎮痛
・歯科および口腔外科症例に対してバランスのとれた麻酔および鎮痛処置を実施できる ・麻酔モニター装置について説明できる ・歯科および口腔外科処置においてよく遭遇する麻酔合併症を定義し、そのような合併症を最小化する方法を説明できる ・犬と猫における局所麻酔神経ブロックの利点と欠点を説明できる
・口腔内科および外科で使用する抗炎症薬と鎮痛薬の最も一般的な副作用について説明できる
・歯科学における局所麻酔
08 - 口腔外科処置 I
・口腔内の創傷治癒およびそれに影響を及ぼす要因について説明できる ・犬と猫の口蓋裂と口腔鼻腔瘻の原因を列挙できる
・口腔外科処置(抜歯を含む)で一般的に用いられる器具を同定できる
・犬と猫の下顎骨折と下顎結合離断に対する侵襲的および非侵襲的整復処置の選択肢について評価できる ・犬と猫の口蓋裂と口腔鼻腔瘻の原因を列挙できる ・犬と猫の口蓋裂と口腔鼻腔瘻の整復手技の利点と欠点を説明できる
・歯槽骨外傷の分類を説明し、治療法の選択肢を分析できる ・下顎骨折整復におけるバイオメカニクスを説明できる ・外傷性顎関節症を診断し、治療選択肢を説明できる ・犬と猫の下顎骨折と下顎結合離断に対する侵襲的および非侵襲的整復処置の選択肢について評価できる
・難治性の口腔内病変がみられる症例を紹介するタイミングがわかる
09 - 歯科放射線学 (実習)
・犬と猫の口腔内X線検査で診断に有用な画像を撮影できる ・二等分法と平行法について実演できる
・歯科X線画像を読影し、一般的に遭遇する病変を認識できる
・頭蓋部X線画像を読影できる
10 - 口腔外科処置 II - 実習
- 犬の犬歯欠損部における口腔鼻腔瘻の修復術
- 犬の口蓋における口腔鼻腔瘻の修復術
- 犬と猫におけるカスタムメイドのテープマズルの作製
- サーカムフェレンシャルワイヤーを用いた猫の下顎結合整復術
- 犬の下顎骨折整復のための歯間ワイヤー(スタウトマルチループ法)および口腔内(コンポジット)スプリント術
- 猫の正中硬口蓋裂修復術(高所落下外傷後)
11 - 口腔外科処置 III - 実習
- 犬の切歯または犬歯の脱臼に対する移植/再植術およびスプリント術
- 犬と猫における両側吻側下顎骨切除術
- 犬における下顎骨背側縁切除術
- 犬における片側または両側吻側上顎骨切除術
- 犬における口唇および頬の部分切除術
- 犬における頭頸部局所リンパ節切除術
12 - 歯内療法と修復歯科学
・歯髄-象牙質複合体の病態生理と外傷に対する応答を説明できる ・歯内療法(根管治療、歯髄温存療法)の対象となる疾患を特定できる ・根管治療と歯髄温存療法の実施手順を理解し、成功率と合併症について説明できる ・修復技術、材料、適応疾患を説明できる
13 - 歯科補綴学と歯科矯正学
・犬と猫の歯冠治療(補綴学)の適応と実施方法を理解する ・犬と猫にみられる不正咬合の種類と治療法の選択肢を説明できる ・矯正歯科治療を行う際の倫理的配慮について考える ・歯列矯正の基本原理と技術について説明できる
14 - 歯科矯正学、歯科補綴学、歯内療法学 (実習)
歯牙破折の診断:症状、診断、治療 保存修復、歯内治療、補綴の特殊素材 歯科保存修復:適応とテクニック 歯内療法学:適応と条件
歯内治療:直接&間接覆髄法/フラップ 部分的&全体的抜髄法、外科的歯内療法 補綴歯科学:素材、支台歯形成、印象作成、セメント接着
15 - エキゾチックアニマル歯科学(ウサギとモルモット)
・ウサギとモルモットの正常な歯科および口腔解剖学を理解する ・これらの動物種において歯と口腔の健康に悪影響を及ぼす要因を理解する ・切歯と臼歯の過伸長に対する治療選択肢を検討する ・膿瘍と齲蝕の治療選択肢を説明できる ・これらの動物種における歯科疾患の予防について助言できる ・これらの動物種における進行した疾患の治療に関する倫理的配慮について検討する