獣医師コース
小動物軟部外科手術アドバンス
Small Animal Soft Tissue Surgery
ISVPS General Practitioner Advanced Certificate (GPAdvCert)
- インフォメーション
- プログラム
To be confirmed
このコースでは、様々な疾患および症候群の病態生理学を理解することを目的としています。このコースで行われる外科テクニックは、それぞれの疾患および症候群の結果と予後について可能な限り画像と映像で解説されます。解剖学については、受講者の周知であることが前提とされています。
会場: 大阪府 (Osaka)
日程: To be confirmed
Small Animal Soft Tissue Surgery
ISVPSによる認定::
01 - 上部消化管再建術
主な学習目標 ・胃に発生する疾患(肥大性幽門胃症、胃腫瘍など)について病態生理を説明できる ・胃穿孔の原因および治療法について説明できる ・胃瘻、腸瘻チューブの設置について、その適応、維持、合併症を理解する ・食道裂孔ヘルニアの病態生理と臨床症状を説明できる
胃瘻・腸瘻チューブ造設術、幽門形成術、胃切除術、横隔膜筋切開術、尾側胸骨正中切開術、食道固定術の実習を含む
02 - 消化管外科
主な学習目標 ・結腸と直腸の生理学を説明できる ・結腸に発生する疾患(巨大結腸症、捻転、新生物など)について理解する ・結腸・直腸の切除術に利用可能な手技とそれに伴う周術期および長期合併症、予後について説明できる ・直腸疾患(新生物、穿孔、直腸・肛門狭窄など)の病態生理を説明できる ・肛門嚢腫瘍の治療における内科的および外科的選択肢と症例の予後について説明できる
盲腸切除術、結腸切除/吻合術、結腸亜全切除術、肛門嚢切除術、直腸引き抜き術、腹部アプローチによる転移性腰下リンパ節郭清の実習を含む
03 - 再建・皮膚外科
主な学習目標 ・創傷分類と利用可能な管理方法を理解する ・創傷治癒について理解する ・様々な種類の皮下血管叢皮弁の概要を説明できる ・最も信頼性の高い軸状皮弁のパターンおよび筋皮弁とそれらの最も一般的な合併症について説明できる ・遊離皮膚移植の分類と治癒過程について説明できる ・陰圧閉鎖療法(NPWT)の理論とその成功のコツについて説明できる
遊離皮膚移植、皮下血管叢皮弁、軸状皮弁、筋皮弁の実習を含む
04 - 鼻および耳の外科
主な学習目標 ・鼻咽頭にみられる疾患の病態生理と臨床症状を説明できる ・鼻咽頭ポリープの治療における外科的選択肢について説明できる ・鼻咽頭狭窄の原因と管理方法に精通する ・鼻平面および鼻腔の新生物に対する治療選択肢を概説できる ・耳道および中耳に発生する疾患について病態生理と臨床症状を説明できる
腹側および背側鼻切開術、鼻咽頭への腹側アプローチ、全耳道切除術および外側鼓室胞骨切り術、腹側鼓室胞骨切り術の実習を含む
05 - 生殖器外科
主な学習目標 ・子宮脱、破裂、難産の臨床所見と治療選択肢を説明できる ・特定の疾患(膣前庭狭窄症、外陰部の陥没、膣浮腫、膣脱、膣・前庭・外陰部の新生物など)について病態生理を説明できる ・腹腔鏡下卵巣摘出術の様々な手技について理解する ・特定の陰茎疾患(尿道下裂、嵌頓包茎、陰茎創傷、腫瘍など)について病態生理と臨床徴候を説明できる
外陰部形成術、会陰切開術、膣部分切除術、腹腔鏡下卵巣摘出術、陰茎部分切断術、陰茎固定術、包皮延長術の実習を含む
06 - 急性腹症および肝血管奇形
主な学習目標 ・腹膜炎の病態生理と分類を説明できる ・腹膜貫通損傷、血腹症、尿腹症、乳び性腹膜炎、胆汁性腹膜炎、腹腔内膿瘍の病態生理を説明できる ・肝血管異常(PSS、肝動静脈奇形など)の病態生理と臨床所見を説明できる ・肝血管異常の治療における内科的、外科的、介入的選択肢について説明できる
ジャクソン・プラット腹腔ドレナージ、膀胱部分切除術、胆道ステント留置術、臨床上重要な肝血管解剖学の復習、血管剥離、アメロイド収縮器とセロファン包帯の設置による血管減衰の実習を含む
07 - 上気道外科
主な学習目標 ・呼吸困難の症例について、罹患率/死亡率を下げ、手術結果を改善するために望ましい管理方法を説明できる ・喉頭麻痺の原因と臨床所見を説明できる ・短頭種閉塞性気道症候群の病態生理を説明できる ・一時的および永久的気管切開の適応を列挙し、適切なチューブを選択できる ・気管切除術および吻合術の適応と注意点を説明できる
披裂軟骨側方化術、口蓋垂切除術および折りたたみ弁口蓋形成術、楔状鼻形成術、外反口頭小嚢切除術、披裂軟骨部分切除術、一時的および永久的気管切開術、気管切除術および吻合術の実習を含む
08 - 胸部外科 I
主な学習目標 ・胸部外傷の治療と重傷症例の安定化において遭遇する課題に精通する ・肺葉切除を要する可能性のある疾患(嚢胞、ブラ、肺膿瘍、肺裂傷、肺葉捻転、肺新生物など)の原因と臨床所見を説明できる ・胸壁腫瘍の治療における臨床所見と外科的選択肢について説明できる ・動脈管開存症(PDA)の病態生理、診断および治療選択肢を説明できる ・胸腔鏡補助下胸部外科の原理を理解する
肋間・肋骨切除開胸術、肺葉切除術、PDAの同定、胸腔鏡の実習を含む
09 - 胸部外科II
主な学習目標 ・乳び胸の病態生理と臨床所見を説明できる ・胸腔内食道手術の適応と手術の原則を列挙できる ・漏斗胸の原因と臨床所見を説明できる ・胸骨正中切開の長所と短所およびこのアプローチを選択すべき場合について説明できる ・右心房腫瘍のアブレーションに対する外科的アプローチを説明できる
胸骨正中切開術、心膜亜全切除術、尾側開胸術および胸管結紮の位置、経横隔膜アプローチによる胸管結紮術および乳び槽郭清術、胸膜ポート設置術の実習を含む
10 - 口腔外科
主な学習目標 ・口腔の先天性疾患の治療における選択肢と外科的原則を説明できる ・鼻平面、前上顎、口腔(扁桃、舌を含む)に発生する主な新生物を列挙できる ・様々な口腔新生物の治療における外科的選択肢とそれに伴って起こりうる術後合併症の管理方法に精通する ・口腔、口唇、頬に発生する外傷性病変に対する外科療法の選択肢を説明できる
下顎骨切除術、上顎骨切除術、舌骨切除術、鼻平面再建術、口蓋・口唇再建術の実習を含む
11 - 内分泌外科
主な学習目標 ・膵臓、甲状腺、副甲状腺、副腎の生理学を説明できる ・吸引、生検、画像診断による内分泌腫瘍の適切な病期分類を概説できる ・内分泌腫瘍の管理における非外科的選択肢を説明できる ・副腎摘出術を行う症例の周術期管理について説明できる ・内分泌外科手術に伴う合併症の管理方法について説明できる
甲状腺切除術、副甲状腺切除術、膵臓部分切除術、副腎摘出術、大静脈瘤切除術の実習を含む
12 - 肝臓および胆道系の外科
主な学習目標 ・肝臓および胆道系の生理学を説明できる ・犬と猫の肝葉切除術における外科的選択肢と肝腫瘍の予後について説明できる ・肝膿瘍と肝嚢胞の病態生理について説明できる ・肝外胆道閉塞症および胆嚢粘液嚢腫の病態生理と臨床症状を説明できる ・外傷性胆道破裂の臨床症状とその治療に必要な外科的処置について習熟する
肝葉切除術(縫合およびステープル使用)、胆嚢切除術、胆嚢-十二指腸吻合術(縫合およびステープル使用)の実習を含む
13 - ヘルニア
主な学習目標 ・腹部ヘルニアの病態生理を説明できる ・自家材料または合成材料を用いたヘルニア整復の外科的選択肢を列挙できる ・閉塞や絞扼を伴う外傷性ヘルニアの緊急安定化および外科療法について説明できる ・胸腹膜ヘルニアや腹膜心膜ヘルニアなどの外傷性および先天性横隔膜ヘルニアの病態生理を説明できる ・会陰ヘルニアの病態生理と個々の症例に応じた適切な外科的整復手技の選択における意思決定プロセスを説明できる
外腹斜筋弁および前縫工筋弁による腹壁再建術、ポリプロピレンメッシュの使用、大網被覆、内閉鎖筋転移術、半腱様筋弁、膀胱固定術、精管固定術、結腸固定術の実習を含む
14 - 泌尿器外科
主な学習目標 ・尿路結石の病態生理と腎臓、尿管、膀胱、尿道内の結石に対する治療選択肢について説明できる ・尿路に発生する新生物(種類、治療選択肢、予後)について説明できる ・尿管閉塞の病態生理と管理について、個々の症例に対する治療法の決定過程を含めて説明できる ・尿管閉塞の治療法として利用可能な選択肢(手術、結石破砕術、ステント留置術など)に精通する ・尿失禁の病態生理を説明できる ・尿失禁に対する様々な外科療法(異所性尿管レーザー焼灼術、水圧式オクルーダー、コラーゲン注入、膀胱頸部挙上術など)の長所と短所を列挙できる
腎切開術、腎切除術、犬の尿管切開術、尿管再移植術、膀胱頸部挙上術、膀胱固定術の実習を含む